ホメオパシーとアロマテラピーの違いを教えてください

タイトルのご質問を頂いたのでお答えしました。

そこからホメオパシーにまつわる経験も色々思いだしまして、しっかりとこちらにも私の考えを書いてみようとおも立ったので書いてみます。どなたかの参考になれば幸いです。

まず、ホメオパシーとアロマテラピーそれぞれの特徴はこのような感じです。

ホメオパシーとアロマテラピー

ホメオパシーとアロマテラピーは、どちらも代替医療の分野に属するものです。それぞれの特徴と違いを簡単に説明します。

ホメオパシー:

  • 原則:ホメオパシーでは、「同じもので治す」という原則があります。病気の症状に似た自然な物質を使用して治療を行います。
  • 希釈:ホメオパシーの薬は、希釈が進むにつれ、物質の量は減りますが、効果が増強されると考えられています。

アロマテラピー:

  • 香りの使用:アロマテラピーでは、植物から抽出された精油を使います。香りには心身に与える影響があり、それを利用して効果を得ることを目指します。
  • 香りの吸入やマッサージ:アロマテラピーは、香りを吸入することや皮膚に直接マッサージすることで効果を得ることが一般的です。香りの成分が体内に取り込まれ、心や体に影響を与えます。

ホメオパシーとアロマテラピの違い

ホメオパシーは砂糖玉にエネルギーを転写したものを使用し、その人の症状に合わせ、個別の治療法を選びます。

一方、アロマテラピーは香り成分(薬理作用成分)による心身の影響を利用し、効果を目指します。

ホメオパシーとアロマと薬の個人的解釈

わたしも一時期、ホメオパシーを学んだ経験があるのですが、実際の効果があるかどうかは別として、科学的ではない面が大きいと感じました(科学が全てとは思っていませんが)。何より、どのホメオパシーを選ぶのか、とても難しいところがあると感じます。

アロマは実際に薬理作用のある成分を体内に取り込んで効果を狙うところが、よりお薬に近い位置付けだと思います。エネルギーではなく、物質としての成分を取り込むことが、ホメオパシーと大きく違います。ただ、どの精油を選ぶのかは、ホメオパシーと同じく、難しいところです。

ちなみにお薬は、アロマテラピーと同じく、薬効成分を体内に取り入れます。アロマテラピーとの違いは「単一成分のみをギュッと濃縮していること。」その分、効果も早く、高いです。作用と副作用は表裏一体なので、作用が強い分、依存性や副作用などの可能性も高まります。

ホメオパシーはエネルギーの砂糖玉ですので、成分を含まない分安全とも言われています。アロマや薬の方が使用する際気をつける点があり、もちろん薬は専門家しか処方できません。

わたしがアロマを選ぶ理由

アロマは少なくとも科学的説明が出来る部分が多くあります。例えば、ミントに含まれるメントール成分は湿布薬の成分ですし、植物の成分は多くのお薬のもとになっていたりします。

しかし精油はお薬のように単一成分ではないので、全部科学的説明ができる訳ではありません。なので、ちょうど薬とエネルギー療法の間に位置するのがアロマかもしれません。

わたしは、エネルギー療法も全く否定はないですが、現代では取り扱いも説明も難しいと感じています。

アロマテラピーは薬効成分も含みながら、エネルギー療法を同時に期待できるので(経験上)、根拠に安心感があり伝えやすいにも関わらず、未知の可能性を秘めている感じが、ちょうどよいバランスで、面白くて好きです。

薬とエネルギー療法のどちらのの良いところも、ちょうどよく取り入れているような気がします。

自然療法は取り扱いが難しいと感じたエピソード

一時期友達に誘われて、ホメオパシーの勉強会に参加していたのですが、担当だったホメオパスさんの思い込みや価値観が、大きく処方に影響が出る気がして、途中で辞めました。

何を問題と捉えるか、個人的な素人の見解のような気がしたのです。例えば、生徒さんの旦那さんが急に倒れられた時も、その奥さんの持ってる因縁のせいとかで、新たなホメオパシーをという具合。否定はできないけれど、証明もできないし、ちょっと危険な感じもしました。

しかも、その先生の元でいると永遠に卒業(自立できない)システムにもだんだん気がつきました。ちょっとした雑談から「それは〇〇が問題になっている」なんて、みんなの問題を次々と見つけ出し、新しいホメオパシーを販売。そんなに高くはないけれど、言われるがまま買い続けるような流れにちょっとだんだん違和感が。

先生の善意もちゃんとあり悪気はない分(そう感じました)、生徒さんは先生の判断を盲信している感じで、言われるがままホメオパスを買う。どうしたらいいのか全部先生に聞く、とても強い信頼関係のようで依存関係を感じたんですよね。

そのホメオパスさんは高級車に乗り、ホメオパシーをしていれば、このようにお金持ちになれるよということも言われてました、生徒さんは、本当にお金に困っておられる方ばかりで、憧れと希望を持たれてました。

こうやって書くとトンデモですが、私も色々言われるたび、そうかもしれないとホメオパシーを買ったりしていたので、洗脳されていました。辞めるのもなんだか不安で、ずるずると違和感を感じつつ通ってました。最後に友達を連れて行ったら「やばいってここ。みんな顔色悪いし重いし・・」なんて言ってて、やっぱり・・と自覚した始末です。

わたしの勉強不足か、わたしの歪んだ受け取り方なのかは否定できないですが、先生次第で見解が変わる、誰かに依存する、偏った世界の考え方に固執する。ホメオパシーだけでなく自然療法は、こういう面で取り扱いが難しいな〜と思います。アロマテラピーもスクールによって少なからずこういった影響はあると思います。

自然療法ほど注意が必要な面があると感じます。もちろん西洋医学でも先生で見解は変わりますが、学ばれている時間と深さはやはり違うので。

ちなみにこれは、ホメオパシーの効果とは全く関係のないエピソードです。生徒さんでもうまくホメオパシーを取り入れてる方もおられます。感覚的で、頭の良い方は、うまく使われてます。わたしは理解不足で、うまく使えませんでした、ということです。

自然療法と西洋医学

ちなみにその時のホメオパスの先生含め、生徒さんはお薬全否定スタンスでした。

わたしはお薬の否定はないですが、強すぎるものはなるべく取りたくないし、お薬だけで問題が解決するわけではないので、なるべく「お薬いらず」という考えです。

アロマテラピーも同じく、自然療法全般に言えるのだけど、こだわりすぎた故の、色々なトラブルもあったりします。西洋医学を受ければ助かる場合も多くあります。

なるべく西洋医学に頼らず、でも困った時はその技術を利用しながら、自然療法なども上手く生活に取り入れ体質改善は自分ですることが、ベストだと思っています。

なぜなら、西洋医学は修理工場です。壊れた車を修理する場所。自然療法は、自宅で行なえる修理法なので便利ですが、さっさと修理工場で直した方が、早いこともあります。細菌にも薬は強いですし、いざとなったら頼ろうと思っている方が気も楽です。

ただし、所詮修理工場ということも忘れてはなりません。治ってもまた事故る可能性は高いです。薬も基本は症状緩和が目的で、根本を治すためではないです。そのためにも、壊れない運転方法を自分で身につけておく必要があります。アロマテラピーはお薬の役割もしながら、体質改善にも使えるのがいいところです。(ちなみに嗅覚反応分析は自分という車の運転の仕方を学ぶ教習所。)

つまり、西洋医学(薬)と自然療法どちらが良いとかではなく、役割が違うということです。違いを知って、適切に使いたいものです。

さいごに

今回のご質問は「家族の手術が自然療法で回避できないかと調べています。アロマとホメオパシーの違いを教えてほしい」ということでした。

自然療法で手術が回避できるかは別として、手術になったとしても、運転技術を磨くことは並行してとても大切です。

アロマテラピーがいいか、ホメオパシーが良いかも、求めることは人それぞれ違うので、好みで選ぶのが良いと思いますが、いずれにしろ、お母さんが自然療法を通して学ばれるのは大いに賛成です。

ひとまず体験するのも良いですね。ホメオパシー一粒や、アロマをなにか一つから試されるのもいいかもしれません。

camille

海歩(Miho):嗅覚反応分析士トレーナー。AEAJアロマインストラクター。主婦の立場から、薬効を持つアロマで家族の健康サポートを期待し、40歳で学び始める...

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