【logical-Aroma】ラベンダーは葛藤を抑制する

aroma

こんにちは。CAMILLE(カミーユ)です。

アロマテラピーで定番の精油のひとつ、ラベンダーのご紹介です^^

ラベンダー・アングスティフォリア
Lavandula amgustifolia 

科名:シソ科 抽出方法:水蒸気蒸留法
抽出部位:花穂 成分:酢酸リナリル、リナロールなど

ラベンダーにはいくつか種類があります。例えば「ラベンダー・スピカ」とか「ラベンダー・スーパー」や「ラベンダー・ストエカス」などなど。「ス」がつくものばかり集めてみましたが、ややこしいですね。

これらはそれぞれ成分が違っているので、特徴や使い方も変わります。

しかし、一般的にラベンダーといえば「ラベンダー・アングスティフォリア」。

今回は、「ラベンダー・アングスティフォリア」のお勉強をロジカルにしてみたいと思います。

ロジカルにみるラベンダー

ラベンダーは使いやすく万能なので、アロマテラピー定番の精油です。

本を見れば、様々な薬効が書かれています。ネット上で探すと500種類以上の薬効が出てくるとか。

こうなると、ラベンダーは一体どう使えばいいのか、逆に迷いませんか?

ロジカルアロマテラピーとは、論理的思考でアロマに向き合おう、というもの。従来の「覚えるアロマテラピー」ではなく「考えるアロマテラピー」です。

要は、向き合い方・スタンス

わたしもスクールに通って「覚えるアロマテラピー」を頑張った時期もありました。しかし、実感が持てなかったり、なかなか覚えれなかったりして、結局使えない。

ロジカルにシフトし、自分なりに納得して考えて使うようになってから、随分アロマテラピーを生活で実践することができるようになりました。

もちろん効果もすごく感じることが出来るようになりました。

幸せを感じたいときに香りを嗅ぐ

香りを嗅ぐ前と後で、唾液中のオキシトシン量が倍になっています。

オキシトシンとは

オキシトシンは体に分泌されるホルモン。分娩時の子宮の収縮や、授乳にも関わるホルモンですが、なにより不安やイライラを和らげてくれるので、「幸せホルモン」と呼ばれています。

なんだか不安。イライラする。そんな時は、ラベンダーの香りを嗅ぐだけで、幸せ気分になれるのには、ちゃんと理由があるんです。

葛藤を抑える

ラベンダーにはリナロールという成分が、約40%近く含まれています。

このリナロールにも色々な作用が分かっています。

その一つとして、抗コンフリクト作用があります。

コンフリクトとは

競合、衝突、対立、葛藤、緊張、紛争などの意味を持つ英単語。

こちらのマウスを使った実験では、ラベンダー(ローズも)に、それからラベンダーにも多く含まれるリナロールという成分にも、抗コンフリクト作用が確認されています。

ラベンダーは葛藤を抑えてくれるんです。

ジアゼパム(抗不安薬)は抗コンフリクト作用があるのですが、リナロールにも抗コンフリクト効果はあるが、ジアゼパムのような活動抑制に副作用(眠くなるなど)は見られなかった、などの結果もあります。

ラベンダー精油は、お薬のような効果は期待できるが、お薬のような副作用は起こりにくい、といえますね。

こんな風に、ラベンダーは心を落ち着かせる(鎮静)ことが期待できます。

まずは簡単に1本から使ってみてください。

ラベンダーかんたん1本使い切りレシピ

心の緊張をほぐす

緊張が続いたり、イライラしたり、ストレスがあったときに、ティッシュやハンカチにで香りを嗅いでみてください。お湯を入れたマグカップに精油を1〜2滴垂らして芳香浴もいいです。

1日の疲れにバスタイムで

天然塩300gに、ラベンダー精油20滴を加えてよく混ぜます。瓶などの保存容器に入れて、蓋をして混ぜると簡単です。これで約6回分のバスソルトの出来上がり。浴槽に大さじ3杯入れてよく混ぜて全身浴に。(保存約1ヶ月)

体の緊張をほぐすマッサージに

スイートアーモンドオイル30mlにラベンダー精油6滴混ぜてつくるマッサージオイルで、疲れを癒しながら、お肌を潤したり、キレイにもしてくれます。(保存約1ヶ月)

ラベンダーの冷湿布

洗面器に冷たい水を入れ、そこにラベンダーを1滴。タオルを水に浸して固く絞ってくるラベンダー冷湿布。幅広い効能をもつラベンダーは、筋肉の疲労も早くとれます。また、おでこをラベンダー冷湿布で冷やしてあげると、鎮痛・鎮静効果で気持ちよさも手伝って、頭痛などの辛い症状の緩和にも。

荒れたお肌にスチームケア

洗面器にお湯をはって、ラベンダー1〜2滴をたらす。蒸気を逃さないようにタオルを頭にかぶって、かんたんスチームに。目は閉じて、ゆっくり呼吸をしながらお肌に蒸気を当ててください。3〜5分スチームしたあとは化粧水でお肌を整えてください。皮膚の再生作用があるので、肌をキレイにしてくれます。香りの効果もリラックスできるので、夜眠る前にするのがおすすめです。

日焼けアフターローション

グリセリン5mlに精油10滴を混ぜて、精製水を45ml加える。鎮静、鎮痛、効果に優れており、精油のなかでも肌にやさしいタイプなので、日焼け後のデリケートなお肌を落ち着かせる効果があります。(保存2週間)

安眠まくら

ティッシュに1〜2滴精油をたらして、枕もとやカバーの下に忍ばせおく。嬉しい日・楽しい日・イライラした日など、興奮してなかなか寝つけない時におすすめです。鎮静効果でリラックスしスムーズに眠りに入りやすくなります。

ラベンダーは安心安全な精油と言われており、扱いやすく、幅広く使える効果的な精油です。

まずは、1本を使いこなして慣れてみてください^^

比較的安心なレシピをご紹介していますが、お肌にトラブルが起きやすい場合は、パッチテストなどを行ってくださいね。

がっつりメディカルなレシピ

高濃度で使用する場合は、よりパワフルな作用が期待できます。ぜひポイント使いしてください。

肩こり腰痛オイル

キャリアオイル10mlに対して40滴(20%濃度)

寝る前に、1日の疲れを取り、炎症を鎮めリラックス。クリクリと肩や首元などに塗り、深く呼吸したり、頭をマッサージするのもおススメです。(保存約1ヶ月)

*精油を高濃度で塗る場合、品質選びや使い方など、メディカルアロマテラピーを利用するための、精油の基本的な性質・効能に関する理論を理解することが大切になってきます。(詳しくは嗅覚反応分析士入門講座

*妊娠初期の使用は控えてください

アロマを使ってロジカルに自分を知る

ラベンダーは安眠にもおすすめ精油ですが、実は、眠れない自分を知るということがとても重要です。

興奮して眠れない人には、鎮静しやすいラベンダーは効果的が期待できます。

症状だけを見るのではなく、その人の今の状態に合わせて精油を選ぶことは大事です。

いつもは苦手なラベンダーがいい香りに感じる日は、いつもより興奮しているかも。その日はラベンダー効果がより感じられるかもしれません。

はじめに、ラベンダーはアロマテラピー定番の香りと言いましたが、香りが嫌いな人も多いです。

情報では「万能」な精油も、自分には「万能ではない」ことがあります。アロマテラピー好きの、知識や情報が好きなタイプには、実はラベンダーはあまり必要としない薬理作用でもあります。

シンプルIMチェック:BLUE

BLUEボトルがいい香りに感じた日のおすすめ精油です。

さいごに

改めて、やっぱりラベンダーはロジカルにみても非常に幅広い薬効の万能な精油です。

「わたし」が分かってくると、よりピンポイントで精油を使いこなしやすくなると思います。

(嗅覚反応分析士トレーナー・アロマ環境協会認定インストラクター 垣内海歩)2022/1訂正加筆


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海歩(Miho):嗅覚反応分析士トレーナー。AEAJアロマインストラクター。主婦の立場から、薬効を持つアロマで家族の健康サポートを期待し、40歳で学び始める...

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