アロマテラピーが効果的な理由と効果が感じられない理由
こんにちは。CAMILLE(カミーユ)です。
数年前の冬のこと。わたしは、ちょっとした風邪をひき、その後しつこく咳だけが「コホコホ」と長引いていました。夜眠るときには、さらに酷くなってぐっすり眠れないことも。
そんな時に嗅いだユーカリラディアタ精油は、瞬間にスーッと胸が広がって、「飲んでしましいたい!」と思うほどいい香りでした。
そんなユーカリ・ラディアタってどんな精油?
ユーカリ・ラディアタはフトモモ科の植物で、呼吸器系のケアに役立つことで有名な精油です。
1,8-シネオールという成分を約70%含んでいます。(精油を買った時に成分表が付いていたら見てくださいね。)
1,8-シネオールの薬理作用
去痰作用
抗菌作用
抗ウイルス作用
抗炎症作用
免疫調整作用
この成分をユーカリ・ラディアタは多く含むことから、風邪やインフルエンザ、喉や鼻の不調、花粉症の改善など、呼吸器系のトラブルに対して有用だということです。
ちなみに1,8シネオールを70%以上含む精油は、日本薬局方の医薬品原料にも指定されていて、湿布や咳止めにも使用されていたりしています。
ラディアタとグロブルス
1,8シネオールは、ユーカリ・グロブルスという精油にも多く含まれています。
ユーカリ・グロブルス約90%
ユーカリ・ラディアタ約70%
実はグロブルスのが含有量が多いのです。
しかし、ラディアタの方が一般的なレシピの登場頻度が高いのですが、それはグロブルスが1,8シネオール含有量が高い為、それが皮膚刺激になりやすく、乳幼児には注意が必要だから。
ラディアタは子供にも安心して使える精油といわれています。つまり薬効と副作用は表裏一体ということ。ならば効果を期待して、グロブルスを選択するのもありですね。
ユーカリでも種類は色々
このように、ユーカリはいくつか種類があって、ユーカリ・ラディアタ、ユーカリ・グロブルス、ユーカリ・レモンなどがあります。
それぞれ成分が違い、その為作用も違ってきます。例えば、同じユーカリでも、ユーカリ・レモンは虫除けや関節痛のケアに使われたりします。
心身の状態を予測することで効果が期待できる
香りは嗅覚を通してダイレクトに脳に働きかけます。
ユーカリ・ラディアタ精油をわたしが、何故飲みたいほど求めたたのか、そして咳が治ると、「飲みたいほど」とは思わなくなったのか。
こうやってみてみると、カラダのこと、感じ方の違いの理由が分かった気がしませんか?
また、ユーカリ・レモンをすっごく良い香りという人が現れたら、「膝とか関節痛くないですか?」「蚊に刺されやすくないですか?」
と聞いたりします。「何でわかるんですか?!」と驚かれることも多いですが、その場合はその精油を使うことで効果が期待出来るかもしれませんね。
そんなことを確認しながら、日々の生活に生かしていくと、自ずとアロマテラピーでより効果が感じられるかもしれません。
アロマテラピーで効果を感じられない理由
例えば不眠症ですが、わたしの場合は呼吸器による睡眠トラブルでわかりやすいとはいうものの、それを案外見落として、リラックス作用のある精油(例えばラベンダー)を使っても効果は得られませんよね。
実際に喘息の不眠でラベンダーを使い余計に不調になり眠れなかったなんてことも聞きますが、そもそも自分で症状を診断して、精油を選ぶということは、お医者さんのように高いスキルがいることかなーと思います。
成分も大事ですが、そもそも自分に合っている精油を選べているのか、そこも大事なポイントですネ。
最後に
今現在蔓延しているウィルスにも、ユーカリラディアタ精油がとても期待できる理由も、成分から理解頂けると思います。マスクにつけたり、スプレーにしたり、オイルに混ぜて胸に塗るなんてのも良さそうですね。
何故?が分かると、レシピをアレンジ出来たり、精油を代用できたり、どのように使用する方が効果的か分かったり、さらには心身の状態を予測できたりとても便利です。
アロマテラピーもロジカル思考で向き合うととっても興味深いんです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
(嗅覚反応分析士トレーナー 垣内海歩)